日記:
SPプリアンプの続きです。
試聴してみました。とても佳い音が出てきました。思っていたよりもとても佳いです。
アルティクっぽい音にも似ています。
しっかりした音でバランスがとても良く、細かいディテールも出て来て驚きました。
高い方、試作のロールオフだとピチピチ雑音が目立つかと思いましたが、如何してどうして!
0.001の4.4KHzでも940pでも、そう変わりは無いかも知れません。
試作機の部品はおおよそ中古ですがそう悪い部品ではないのです。抵抗は東京光音電波の
カーボンRD14A 2Hです。段間のカップリングはEROのMKP-1845、小さいCは銅箔スチロールを
使っています。球は松下、数本替えてみましたが、電圧値はまばらで誤差は大きいようです。
800Kはタクマンのオーディオ用金皮1/4W(470k+330k)です。電解コンデンサーは松下の古い
ピァリズムです。ヒーターは直流点火、6.1V程度で点けています。
ハムは感じません。マィクロフォニックノイズも聴こえません。ハゥリングなど絶無です。
もっと出ると思ったのですが、ゲインも高くないのが良かったようです。NECのX7が一本少し
叩くと響きました。ゲインは十分でメインのヴォリュームはかなり絞って使っています。
今回使ったメインアンプはこれです。
https://artistmi.exblog.jp/29939920/
スピーカーはこれ。
https://artistmi.exblog.jp/23757882/
カートリッジはテクニカのAT-MONO3/SP 針圧は4.2gで快調でした。モーターはガラード401.
インサイドホース・キャンセラーの調整に手間取りました。これを上手く行えば大きいアームは
いらないと思います。何しろ78回転で吹っ飛ばしていますから、33回転と勝手が違います。
試聴盤は先ずはビクター系でしてみました。クライスラーのブラームスのVnコンチェルトです。
日ビクターJD-937からの五枚組、四面半です。これは本盤で、状態はとても良好です。
残りの半面はビクターの網の飾りが彫られています。申し分ない再生状況でしたが、針にゴミが
少し付きます。この際ですから水洗いと中性洗剤洗いと乾燥を実施しました。ただ、ゴミは
減ったものの、まだ少し針先に付きます。完全に清掃出来ていない様子です。清掃すると
再生音は冴えてきた様に感じました。クライスラーの晩年の演奏ですが、なかなか良い音が
しました。明るく暖かい音色なのですね。AT-MONO3/SPは針圧が軽くても安定しているのには
驚きました。最大7gまでかけられるのですが、軽い方が音色が良いと感じました。
次は美空ひばりのサーカスの唱、思ったより声がTVで聴く晩年の声より艶がありました。
これも問題なし。
暫らくはSPの水洗いが続きそうです。ただ、演奏時間が短いのでブラームスは9回も盤を
ひっくり返す事になり、ゆっくりと音楽に没入出来ないのは・・・・、慣れないと。
試作機が調子が良いので、本番機をどう作るか考えないとなりません。暫らく時間が必要に
なりました。