日記:
昼になり、そろそろ介護ヘルパーさんが来る時間、何となく窓の外をみると・・・・。
隣の畑のそばの栗の木をお兄さんが剪定しだした。なにも切る必要もないのだが・・・・。
おそらく枝の影が少し畑に来るのを嫌ったのだろう。でもかなりバランスが悪くなりそうだ。
農民は植木の様な切り方は決してしないもの、少し残念だ。
ヘルパーさんが帰り、やれやれとまた窓の外をみると・・・・! !
さっきまで梯子に上っていたお兄さんが地面でうずくまっている、何かおかしい様な。
早速、そばまで行って声を掛けると、「上から落ちた、骨を折ったらしい」と豪く痛がって
うずくまっている。3m位は落ちただろうか。
その辺のしっかりした枝を探し、杖がわりに彼に与え、彼の家人に連絡をし助けを呼ぶ事にした。
あまり酷かったら救急車だ。
家までは200m、駆けるのは突っ掛けでは無理なので長靴に履き替え、速足で彼の母に連絡、
私の家からタオルを二本と携帯を持って直ぐにかれのもとへ折り返した。畑なので足元がふら付く。
左手をえらく打った様子、すぐに肩から吊ってみたが・・・・、どうも脇腹を痛めた様子だ。
彼を軽四トラックの助手席に乗せ彼の家まで運ぶ、彼自身では運転出来ない。
直ぐに病院へ連絡、幸い整形外科の先生がまだ居るので直ぐに来いとの事、彼の母が
運転して急行した。
あわてて居ると、もう母のリハビリの先生が来宅する時間となった。心配だが此処までと
した。夕方、彼の母親から連絡の電話が入る。肋骨を6本骨折し、即入院となったらしい。
そう言えば彼の父も樹を伐採する時に落ちている。完全に治るのは五月の田植えまでは掛かりそうだ。
農民は結構力仕事だし、ちょっと気を緩めると危険な事がある。困っているだろうなぁ。
息を吸うのも痛くて大変だろう。