2015年 10月 31日
2015/10/31
 日記: Monoアンプの製作で・・・・2。

  
  前回は大まかな設計、回路図を上げる所まで来ましたが、実際に作るとなると何をどんなふうに作るか
 大まかな所を決めて置かねばなりません。いわゆる実体配線図なるモノを描かいておくのが早道と思います。
 
 先ず、部屋の何処に置くかなども決めて置かないと思わぬ機器間の配線混乱などを招いてしまいます。それに
 よってアンプの電源の位置や、入出端子の位置、SWの位置なども決まってきます。ラックに収めるか、棚に
 置くか、見て楽しいまな板上に組み上げるか、いろいろ出来るわけです。今回は毎度使用し慣れたアルミの
 シャーシー(300*170*50 1.5m厚 1850円 ラジオデパート地下の奥澤で購入)を使います。穴あけが大変
 ですが楽しい工作でもあります。厚めの木の板(まな板 ブレットボード)の上に端子を付けて空中配線で組む
 のも昔は盛んにおこなわれていましたので、楽しいと思います。買ってきたシャーシーの上にトランスや球、
 SW、ヒューズホルダー、各端子を並べて考えるのもまた楽しい・・!(裏板とトランスケースも付けます)。


 配列には幾らかのポイントがありそうです。

      
  * まず、球、電源トランスなどはかなり発熱しますので、お互いをあまり近ずけない様にしなければ・・・。
   球の周りは通気口を開ける必要があります。今回は球を灯すだけでも20W位の電力が使われます。

  * トランス、特に電源トランスなどは磁力作用により機能していますが、トランスの周りにもいろいろ
   磁力の影響を振り撒きます、漏れ磁束と言います。今回使う伏せ型のEI型コアー(鉄の板の積み重ねの所)
   は長い方向の方が漏れが少ない構造になっていますから、増幅回路はその方向に置くのが好ましいのです。
   勿論、距離を取れば減少して行きます。出力トランスがかなりその影響を受けますので位置は大切です。
   今回は整流にチョークトランスも使用しますので、大変です。

  * 球を使い増幅回路を組みますが、上手く動くように回路を組み上げねばなりません。球を動かす直流電圧の
   分配とは別に、信号を増幅する流れの信号ループの道が重要でなるべく短く配線しなければなりません。
   信号ループとはEL34の所で言えば、上のEL34のプレートから出力トランス一次側のP赤から入りB黒を
   通り、P灰を出て下のEL34のプレートに入りカソードから上のEL34のカソードに戻る、一回りを言い
   ます。
   この回路は両カソードからアースに落ちる所に定電流回路が入れてあるので、一定の電流値で総てが動く
   ことになり、普通のプッシャブル回路の様に、電源回路に信号が流れて行きません。上に多く流れれば、
   その分下の球の電流が減る仕組みになっています。電源回路に信号が流れないと言うことは、アース線や
   電源のコンデンサーに信号が行きませんので、その部品の影響を受けない事になるわけです。(12AX7の
   場合も同様です)。短く配線するには都合が大変宜しいのです。B1からB黒の配線、カソードの100オーム
   からLM317Tの回路の配線、全体のアースの配線などはかなり長く引っ張り廻してもかまわないわけで
   電源なども大掛かりにしなくても良いのです。
    
    ただ、EL34などの発熱を配慮してシャーシーの両隅に一本ずつ離して配置などすると信号ループが長く
   なり、超広域の発振や動作不安定の要因を増やしてしまいますし、それを恐れて二本のEL34を近くに付けて
   配置すると熱により球の寿命を縮めたり、内部構造物の変形を招いたりしてしまいます。その兼ね合いが
   考え所なわけですね。今回は前作のEL34ステレオアンプのその配置より少し離してみる事にしたので
   なおさら難しいです。


  * アンプは電気で動きます。この場合は100Vの電灯線、つまり家庭のコンセントから導き入れるわけです。
   電灯線は交流で一秒間に50回か60回、プラス、マイナスが入れ替わっているモノです。よく電気製品から
   ブゥーンと唸る音を聴くとおもいますが大半はこの為です。電気が流れれば磁場が必ず生じます。その
   力を消す必要があります。一番簡単なのは二本の線を右まわりに捻ると、その力が相殺されます。アンプの
   中の交流が通る配線は総て捻じり合わせる必要があります。球を灯すヒーター電源なども良く捻ります。
   入力信号線、スピーカー端子などへの配線、負帰還の配線、場合によっては球のプレートからトランスの
   端子への配線、電源トランスへの配線などを指しています。ただ市販のモノではそうしていないモノもあります。
   トータルで考えているのでしょう。微小な信号が通る所はシールド線の使用も行われます。

  * 信号は球のグリッドという端子に入ります。それは大変雑音の影響を受けやすい、インピーダンスの高い
   所と生っています。その端子につながる部品はなるべく短く付けて、影響を少なくすべきです。12AX7の
   グリッドに付く56K、負帰還の量を決める2K、EL34のグリッドに付く超高域に生じやすい局部発振を止める
   1.5K、330K、0.22マイクロのコンデンサーの片側などは短めに付けたい所です。(LM317T周りなども・・)。


 まだまだ、気を付ける所もいろいろ有りそうです。球のヒーターの灯も前面が良く見えるような位置にしたいし、
 SWを押す時に、シャーシーが動かない配慮も必要、持ち上げる時に重量バランスが悪いと困ります。
 それにデザイン・・・・・!!! 観て楽しいく落ち着いた感じがする様な・・・。
 はたしてどんな実体図になりますか・・・???


    
        今日の一曲。


    Renaud Capuçon & Khatia Buniatishvili: Grieg, Sonata for Violin and Piano No.3

     


    
  
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by Artist-mi | 2015-10-31 16:38 | モノラル再生EL34monoなど | Comments(2)
Commented by pfaelzerwein at 2015-10-31 21:46
「ただ市販のモノではそうしていないモノもあります」- 長さを短くするとか?

関西と関東では唸りの周波数が違うのを耳で確認できますよね。
Commented by artist-mi at 2015-11-01 10:30
pfaelzerweinさん、こんにちは。

  >市販のモノ・・・・・。
   
    アンプの作り方の差があります。もともとのゲインを多く取って負帰還を大量に
   掛けて雑音を抑える傾向のアンプはそうしていないモノがあります。生産性の問題も・・・。
   捻るのは結構手間が掛かりますね。市販品では有名なマランツ8Bはしていません。ラックスの
   プリメインもやってないですね。トランジスターの大型メイン、マッキンなどもしていません。

    ゲインを少なくして、負帰還も少ない設計のアンプ。とくにシングル構成のアンプは
   丁寧に捻っているモノが多いでしょう。

    電流が多く流れる線を短くするのは良い方法です。

    
    周波数の差は個人差もあります。基本の周波数だけだとかなり分からないですが、その
   倍音が加わると割と直ぐに聞き分けられます。普段聞いているのはほゞ倍音の方です。
   50、60Hzはかなり低い音て地鳴りの様です。アンプに此れが少しあると低音の締りがゆるく
   聴こえたりします。





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