日記:
6V6ppアンプの部品レイアウトと内部配線を考えています。
マランツの8Bメインアンプの配列が私のレイアウト指向からは随分遠い感覚なので、ちょっと
探ってみました。Webで内部の写真を見つけてきたので上げておきます。
マランツ8Bの配線はアマチュアには親近感があるモノでかなり良く考えられているようです。
出力管が両脇に寄せてあるのは熱対策なのでしょうか。初段管が中央にあるのも珍しいです。
マッキントッシュのMC275などは増幅段の進行に合わせで配置してあるのと比べるとその違いが
分かると思います。印象は全体的に伸びやかな配線となっています。その後出たレプリカの配線と
比較すると、オリジナルはかなり整然として綺麗ですね。
6CA7のプレート、スクリーン・グリッドからアウトプットトランスまでの配線がかなり長いの
ですね。しかも下段と上段とは配線長が異なっていて四本が束ねられています。これは私的には
ちよっと解らないのですが。これでもきっと良いのでしょう。
反転段と出力段を結ぶオイルコンデンサーの下に大きい抵抗を配置しているのも、理解に苦しむ
所です。逆だったらまだ解るのですが・・・。(カソード結合の抵抗)。
入力から初段まではかなり間隔がありますが、ローカット・コンデンサーでリード線を長くして
結線してあります。シャーシーが鉄製なのでOKなのでしょうが、アルミ製だと誘導ノイズに悩む
かも知れません。シールド線を使うことになりそうです。球へのヒーター配線はツィストされて
いません。直流点火ではなかったと思うのですが・・・。バイアス調整回路やグリッド抵抗は
少し離れすぎにも思いますが、如何でしょう。部品自体は非常に良いモノを使っています。
メインデナンスはし易いでしょう。上面の通気口は無いのですが、底板はパンチングメタルを
使っています。トランスカバーの裏側もそうです。サイズは34cm*27cm位の大きさです。
8Bの配置を元に6V6ppの配線プランをいろいろ考えてみました。回路自体は違うのですが
おなじ三段の増幅回路なので・・・・。
やってみたら使いづらい配置でした。増幅のループを小さくするのがかなり難しいです。
これならMC275の様に増幅の進行に合わせたレイアウトの方がはるかに楽です。MC275は
部品そのものはボードに配列され、そこからソケットに配線されており、如何にもメーカー
の製造品らしいモノです。その内部写真もご覧ください。
さて ! そんな訳で、しばらく再考してみる事にしました。
今夜の一曲。
W A Mozart- Concerto no 22 - III- Allegro - Wanda Landowska
優雅で澄んだ、素晴らしいリズム !