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2009年 12月 17日
2009/12/17
  AMP-1キット。

   NHKの「ブラタモリ」は人気番組なので御覧になっている方も多いと思います。
  秋葉原の散歩の最後に、タモリ氏がラジオを組み立てている所を御覧になったでしょう。
    番組はここを観てください。
       http://radiokobo.sakura.ne.jp/G/jisaku/radioboy-3tube.html
  あのラジオに興味が湧き調べてみました。どうも石丸本店の前の東洋計測器KK(計測器ランド)に
  あるモノのようです。扱っているのはNPO法人の「ラジオ少年」のキットでした。そのキットの
  中に、6AQ5のステレオメインアンプがあるのを発見、価格も12,600円ときわめて安価に
  思えます。トランス類をタイ、中国のモノを使用しているのが安価の理由のようです。

  この冬の暇つぶしに此でも土台に楽しんでみようと思って早速注文してみました。二日後に
  届きましたので御紹介しておきます。NEW AMP-1と云うモデルですが、ウェッブ上に紹介記事が
  見あたらないので、その実体を上げておきます、ただ現状バルボル(ナショナルVP953)が故障で
  どうも回復できそうも無いのでOPTの高域周波数特性などが取れない所は御容赦下さい。
  回路図があるので、トランスの容量や球の動作は推測可能です。このまま組むのも初心者には
  楽そうです。おそらくラジオの出力段の感覚で作られた感じがします。入っていた部品は
  思ったより良質でソケットはQQQ、6AQ5はGEの高信頼管の6005でした。Cは日本製を
  使いたいです。 PTはショートリングが巻いてありました。組立方の説明は詳しくされていません。
  シャシーの大きさは20cm×15cmです。
  写真を上げておきますので見て下さい。 クリックで少し大きくなります。

   18日:追記します。
   22日:追記します。
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     組立方法は、そばに経験者が居る事が前提みたいです、もう少し詳しく手順を説明した方が
     よいでしょう、始めての方はかなり手こずるでしょうし、通電試験方法も絶対必要です。

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     電源トランスの減圧が回路に記されていません、これは修正しないと・・・。
     出力管は三極管結合で使用され、負帰還はかけられていません。
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       錫引き単線は何処に使うか少し考えてしまった、こんなに要りません。
       ダイヤルは少し大きい感じがしました。
       OPTの一次配線がシャーシーを通る所に、ゴムプッシュがもう二個欲しいです。

        丸型のACスイッチはシーソー式、赤でネオンランプ付きです。
        ラグ板二個の端子はすべてFe製。ACコードは2m、シールド線は27cm、配線用コードは
        五色で各1mです。
      
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      御覧のとおりです、紙から取り外すと数値が分からないので、紙に色名を書くといいでしょう。
       全部の抵抗器とコンデンサーの数値をDMMで測定した所、すべて誤差の範囲に収まりました。
       抵抗のキャップはすべてFe製です。整流ダイオードも正常です。 
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       6005は6AQ5の高信頼管です、高信頼管は・・・たしか!事故率が低く設計されているとかで~す。
       回路図ではプレート損失は6.64Wで使用、最大プレート損失の55%と云う事になります。
       6AV6の5・6番ピンはアースに結線します。

       X7の片側と同じ特性です。

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       大きさはコアサイズで75×64×33mm、シャーシー上は59mmです。タイ・トランスフォーマー製。
       回路図では230V、63.2mAで使われています。塗装はいまいち。ヒーター容量は記入なし。
       容量はかなり辛いです、改造にはこれは不利ですね。

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       大きさはコアサイズで大体62×52×30mm位、重さは900g、一次Zpは5K、7Kで二次は8オーム
       のみです。カバー付きで黒色に塗られています。これは5Kで、30.9mA流されています。
       7kの一次巻線抵抗値は173.5オームでした。
       コアー材はT-120あたりで普通のモノの様です。

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       シャーシーはアルミ製で厚みは1.2mm、しっかり強度があり、側面と裏板はありません。
       何か作ってみましょう。切り抜きはきれいなカットですが、少し小さく当たる所がありそうです。
       ビニールで表面をカバーしてあります。無塗装です。サイズは20×15+1×4cmです。

        電源トランスがビス穴の位置がずれていて、直ぐ取りつけられませんでした。
        細めの丸ヤスリで修正しました。 
 

by artist-mi | 2009-12-17 22:28 | 小アンプ AM-1改造編 | Comments(7)
Commented by 杉本 路哉 at 2010-02-12 22:40 x
私もNEW AMP-1組んで見ました。ご指摘のとおりですが、不備は許容範囲内。すごくいい音がすると思いました。(初心者ですので)エレキットTU-880より迫る音に正直なところ感動しました。サイズ以上の感動がありました。真空管アンプというと何かマニアの世界でしたが親近感がわきました。
Commented by artist-mi at 2010-02-13 10:18
杉本路哉さん、こんにちは。
 無事音出し成功、おめでとう御座います。
 私の家は田舎なので、この通販を利用しました。良心的な価格が嬉しいですね。
 秋葉原に行けないのが悔しいです。
 音もかなり良質で家庭での普通の使用には十分なモノに組み上げる事が出来ました。
 私は歳なので、老眼の眼をコスリながらの楽しみとなりました。
Commented by HXE at 2012-03-04 08:55 x
AMP-1 音が満足できなかったので以下の定数変更をしました。
1.ハム音が大きい->ヒ-タ回路に直列に0.8オ-ムを入れて電圧を  5.8Vに下げたところハム音なくなりました
Commented by artist-mi at 2012-03-04 11:55
HXEさん、こんにちは。

 ハム音があると、かなり引きますよね。
 その手が利きましたか。5.8Vはギリギリの所ですね。

このアンプのアウトプット・トランスは低域の特性が弱いので
 東栄のT-1200に一時交換してみましたが、かなり音質が良く
 なりました。ただT-1200は端子がもろ出ているので、実際は
 イチカワのITS-2.5W(中味は同じ)が適当です。(一個1890円)で
 通販しています。

 このアンプの元のOPTはコアーが錆びていたりしてかなり品質には
 疑問を感じます。後になって判ったので記事には上げられません
 でした。
Commented by HXE at 2012-03-09 21:33 x
私もOPTを野口のPMF-6WSに変更し
6AV6のK抵抗を1K  P抵抗を125K 10uFを削除で音質は。改善されました
さらにOPTの8オームから5Kの抵抗で6AV6のK抵抗に接続し負帰還をかけたところ驚くほど音質が改善されました。
Commented by HXE at 2012-03-09 21:46 x
今はOPTの1次を7Kに変更しSPをデノンのSC-M37を繋いで聞いて
いますが低音も出て満足しています。
Commented by artist-mi at 2012-03-13 21:27
こんばんは。

  随分良いトランスに改装しましたね。
  キットはいろいろ出来るので楽しいですね。
  そのSPは評判良いそうですね。
  


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