2018年 11月 11日
2018/11/11

  日記:

   SPレコード用プリアンプの続き。


    少しエージングも進みましたので調整をしました。先ず、ロール・オフのコンデンサーを1000pに
   マイカコンデンサーを追加しました。ほんの少しだけピチピチノイズが抑えられました、少しです。
   次に、後段のプレート抵抗をRD14Aから金属皮膜のRN75Eに交換しました。これは大いに音質が改善
   しました。ディテールの明解化、雑音の低下、エネルギー変化の明解化など・・・・とても自然です。
   そして、初段のデカプリング回路の抵抗をL型からRD14Aに交換。音の素直さがスムーズになっています。

   いろいろソースを聴いて、おかしな音を自然で生きいきした方向に持って行けるよう考えています。
   こんな素朴な回路ですから部品の音がもろ効いてきます。面白いですね。


    カートリッジで気が付いた事があります。MC型のオーディオ・テクニカのAT-MONO3/SPを使って
   います。1990年の12月に購入したものですが、この説明書の仕様書には再生周波数特性が
   45Hzから7000Hzと表示されています。2018年の説明書では20Hzから15000Hzと表示があります。

    此れは???? 改良されているのか? 部品が違うのか? 針先あたりが別会社になったとか?
   15000Hzは幾等なんでも・・・・。

    もう一つ、MM型のAT3M/SPも試してみました。AT-MONO3/SPに比べるとあまりにもボケた音質で
   ガッカリ・・・・、 わざわざ大古のカートリッジはこの場合要らない様です。

    本番機に何が必要かもう少し様子をみます。電源ももっとノイズを少なくすると存外効果が
   大きいのではと思っています。


     
 



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# by Artist-mi | 2018-11-11 20:17 | SPレコード用プリの製作 | Comments(2)
2018年 11月 10日
2018/11/10

 日記:

  SPプリアンプの続きです。

   試聴してみました。とても佳い音が出てきました。思っていたよりもとても佳いです。
  アルティクっぽい音にも似ています。

   しっかりした音でバランスがとても良く、細かいディテールも出て来て驚きました。
  高い方、試作のロールオフだとピチピチ雑音が目立つかと思いましたが、如何してどうして!
  0.001の4.4KHzでも940pでも、そう変わりは無いかも知れません。

   試作機の部品はおおよそ中古ですがそう悪い部品ではないのです。抵抗は東京光音電波の
  カーボンRD14A 2Hです。段間のカップリングはEROのMKP-1845、小さいCは銅箔スチロールを
  使っています。球は松下、数本替えてみましたが、電圧値はまばらで誤差は大きいようです。
  800Kはタクマンのオーディオ用金皮1/4W(470k+330k)です。電解コンデンサーは松下の古い
  ピァリズムです。ヒーターは直流点火、6.1V程度で点けています。
   ハムは感じません。マィクロフォニックノイズも聴こえません。ハゥリングなど絶無です。
  もっと出ると思ったのですが、ゲインも高くないのが良かったようです。NECのX7が一本少し
  叩くと響きました。ゲインは十分でメインのヴォリュームはかなり絞って使っています。

   今回使ったメインアンプはこれです。

     https://artistmi.exblog.jp/29939920/
     
   スピーカーはこれ。       

     https://artistmi.exblog.jp/23757882/

  
  カートリッジはテクニカのAT-MONO3/SP 針圧は4.2gで快調でした。モーターはガラード401.
  インサイドホース・キャンセラーの調整に手間取りました。これを上手く行えば大きいアームは
  いらないと思います。何しろ78回転で吹っ飛ばしていますから、33回転と勝手が違います。

 
   試聴盤は先ずはビクター系でしてみました。クライスラーのブラームスのVnコンチェルトです。
  日ビクターJD-937からの五枚組、四面半です。これは本盤で、状態はとても良好です。
  残りの半面はビクターの網の飾りが彫られています。申し分ない再生状況でしたが、針にゴミが
  少し付きます。この際ですから水洗いと中性洗剤洗いと乾燥を実施しました。ただ、ゴミは
  減ったものの、まだ少し針先に付きます。完全に清掃出来ていない様子です。清掃すると
  再生音は冴えてきた様に感じました。クライスラーの晩年の演奏ですが、なかなか良い音が
  しました。明るく暖かい音色なのですね。AT-MONO3/SPは針圧が軽くても安定しているのには
  驚きました。最大7gまでかけられるのですが、軽い方が音色が良いと感じました。

  次は美空ひばりのサーカスの唱、思ったより声がTVで聴く晩年の声より艶がありました。
  これも問題なし。

  暫らくはSPの水洗いが続きそうです。ただ、演奏時間が短いのでブラームスは9回も盤を
  ひっくり返す事になり、ゆっくりと音楽に没入出来ないのは・・・・、慣れないと。

   試作機が調子が良いので、本番機をどう作るか考えないとなりません。暫らく時間が必要に
  なりました。





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# by Artist-mi | 2018-11-10 18:33 | SPレコード用プリの製作 | Comments(0)
2018年 11月 09日
2018/11/09
SPプリの製作の続きです。

 先ずは試作を仮組しました。シャーシーは試作用に何時も使う古いラックスのプリメインのケースを使いました。
 フィルターの切り替えは省き、手持ちの中古抵抗をつかいましたので数値は誤差があります。
 その写真と試作の回路図をあげておきます。 まだ音出しはしていません。

 f0080162_18072790.jpg
















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# by Artist-mi | 2018-11-09 18:11 | SPレコード用プリの製作 | Comments(0)
2018年 11月 07日
2018/11/07
 SPプリの続きです。

  一応、回路図を描いてみました。イコライザー部だけです。プリのAUXに接続すれば良いでしょう。ゲインは大き目なのですが
 VRを付けてメインアンプに接続するには、少しゲインが少ないかもしれません。場合によってはもう一段増やす事も確かめて
 みます。先ずはバラックで試作してみます。ノイズや振動が出るかも・・、確かめてみます。

  回路はもっとも簡単な部類ですが、これで結構行ける気がします。まとまとNFBなど使わない方がSP的に思えるのです。
 三極管の二段なので歪の打消しも利きそうです。音色は部品の質がもろ出るので各自お好きなモノをお使い下さい。

  R1の値を小さくすると低域で再生特性が下がります。また、R3を小さくすると高い方の再生特性が上がります。
 RLはカートリッジの負荷抵抗値ですが、MM型の場合この抵抗を小さくすると高域特性が下降してきます。
 この辺はあまり動かすのは変な事になりそうで・・・・。 SPのテストレコードがあれば良いのですが・・・。

  先ずは最初の回路図。

   

f0080162_18213867.jpg

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# by Artist-mi | 2018-11-07 18:22 | SPレコード用プリの製作 | Comments(0)
2018年 11月 05日
2018/11/06

 SPプリの続きです。

  手持ちのSPレコードで一番古いモノは、ミッシェル・エルマンのVn演奏、
 曲名は ラフの「カバティーナ」です。米ヴィクトローラの片面盤、裏は
 真っ平になっています。1904年頃の録音で当然機械吹き込みと云うわけです。
 旧吹き込みとも言われます。
 
 機械吹き込みは大きなラッパの前で演奏し口元のところに振動板がありそこに
 針が付けられて原盤をカットすると云うモノです。この辺は検索すればもっと
 細かい事が解ると思います。再生は蓄音機でと云うわけですが、再生側の針を
 付ける振動版はマイカ製もモノが大半でした。旧吹き込み専用と考えて下さい。
 このマイカ(雲母)の振動版で電気吹き込みのSPレコードを駆けることは絶対
 禁止です。溝が破壊されてしまいます。これは守って下さい。世間ではとても
 間違って使われる事が多く大変に困った事です。電気吹き込みのSPレコードは
 アルミかジュラルミンの振動板を使ったサウンドボックスなどで再生します。 

 旧吹き込みのSPの再生特性はほゞ中域のみと思っていいでしょう。再生特性カーブ
 としては、ほゞフラットに思えます。今の出来の悪い電話機のスピーカーよりも
 劣る音質ではありますが、人の声やヴァイオリン、チェロ、ピアノなどの再生は
 当時としては感動モノであったでしょう。

 私の記憶では1926年頃までは機械吹き込みでした。1927年からは電気吹き込みと
 なりました。1938年頃までの期間はウェスタン・エレクトリックの装置が使われたと
 記憶しています。(年代は違っていないと思いますが)。ヴィクトローラもHMVも
 コロンビアもWEでした。この電気吹き込みで初めてイコライジングと云う考えが
 出て来たと思っています。マイクはコンデンサー型で高音は上がっており
 低域はその時のカットの具合で振幅を押さえていて下がっています。
 HMV系のレーベル回りに△の印、コロンビア盤の丸にWの印が刻印してあるモノは
 WEのシステムを用いている事を表しています。

 
 1926年に吹き込まれた、スーザの「星条旗よ永遠なれ」は翌年電気で吹き込みに
 直されました。この二枚を同じ時に聴き比べましたが、たいへんビックリする
 音質で当時の人は感激したことでしょう。再生音域が広がり、ダイナミック・
 レンジも拡大されて、活き活きとした音質に変貌しています。


   行進曲「星条旗よ永遠なれ」【スーザ・バンド】旧吹き込み的音は。

    

  イコライジングの話はこの頃のモノからやゃっこしく成ってきます。
 1938年(正確ではないかも・・)頃、RCAビクターはもっとレンジの広い装置を
 開発しました。これの低域の特性は少し下がったと思います。高域の方はフラットの
 傾向が出てきます。これはマイクがヴェロシティー型を導入したためで、より
 細かいカッティングが出来る様になりました。

  唯、盤の材質は第二次世界大戦のおかげて、劣悪なモノが導入されて行きます。
 その傾向は世界各国共同じ様で、日本でも本盤や丸特盤は無くなってゆきました。
 盤質が落ちる程高音がハィ上がりに聴こえるので厄介です。戦後は紙の芯を使った
 ラミネート盤も出てきました。

 その様な背景でSP用のイコライザーカーブは大変面倒な事となってしまいました。
 何だか、サッパリ判らなくなった時は昔の大型蓄音機、(クレテンザ)の様な機械を
 聴いて確認すると良いと思います。100ヘルツから4kヘルツの範囲が良い状態に
 成るように調整するのが肝心でしょう。
 ターンオーバーは2.2k 4.4k 8.8k(またはフラット)で切り替えられ、低域側の
 ロール・オフは250ヘルツ 500ヘルツ 800ヘルツで切り替えられるとかなり
 いろいろな盤をカバー出来るでしょう。旧吹き込みの低域側はフラットが良いので
 しょうが、余りにナローレンジなので気にする程でも無い様に思います。
 高い方の8.8kはカートリッジ(テクニカのAT-MONO3/SP)の再生特性が7000ヘルツと
 ありますので必要無いかも知れません。

  
 次回は回路図を書いてみます。何処でも手に入る安い現行の部品を使うつもりでいます。


 追記: 11/06

  書き忘れた事を思い出したので追記しておきます。

   1938年頃、RCAビクターがより広い再生域を目指して新しいシステムにしたとお話しましたが
  他の会社もWEばかり使っていたわけでなく、より良い録音システムを目指していました。再生カーブに
  係るモノとしては1932年頃(確かめていません)英コロンビアでMCのシステム、つまりムービング・コイル型の
  マイク、MC型のカッター、MC型のカートリッジが作られ用いられています。昭和7年に日本コロンビアに
  そのシステムが来ているそうです。カーブ的にはWEのモノを踏襲しているらしいですが、高域の明解度は
  向上しています。それにコロンビアの盤質はビクトローラのモノより滑らかでした。
   MCシステムを使った盤はレコード盤に丸Cの印が入っています。また、HMVでは△が□の印になっていると
  聞いた事があります。他の盤(ポリドール、デッカ、テレフンケン)もRCAビクトローラ系よりはるかに
  良いバランスをしていると思います。

  このMCのシステムを作った方は後に(1931年頃から)ステレオ(45-45システム)を考案した Blumlein 氏です。
  ちなみに、日本でのステレオレコードの発売は日ビクターで1958年の8月1日でその日は暑く曇りだったと
  憶えています。





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# by Artist-mi | 2018-11-05 20:31 | SPレコード用プリの製作 | Comments(0)