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2012年 09月 24日
2012/09/24
 日記:

   この頃は小さいアンプばかり聴いていたので、久しぶりに大きい出力のアンプを
  メイン・ラインに戻し聴いてみました。
  流石、スパッーと大きい音でも何のわだかまりも無く出てきて、実に気持ちが良い鳴り方です。
  このメインは1970年の4月に製作した6CA10ppのメインアンプです。
  当時の流行と同じでムラード型の位相反転回路を使っています。長年いろいろ手を入れて
  自分好みの音に仕上がっているのですが、内部はたびたびの改造でグチャグチャ状態なのが
  気になっています。
   音は差動アンプの様な安定感は無いものの、かなり快い鳴り方をします。
  華やいだ、若々しい感じで、女学生の様です。聴いている此方も若返る気分になれる
  不思議なアンプなのです。
   雑音も無く、オッシロの再生波形も問題ないのですが、一点、クロスオーバー付近に
  スイッチング・トランジェントの様な極小さい波形が出る時があります。20Wを越した
  あたりからなので、バイアスを再度調整する必要があるかな~?
   内部を開けて点検すると、ヒーター配線の内部が腐食しており、緑青を噴いている箇所が
  ありました。また、初段ソケットの接触もいけません。ヒーター配線を仕直すのはかなり
  面倒なので、この際、グチャグチャ配線をスッキリ配線に作り変える事にしました。
  ついでに、通気口の増設もし、剥げた塗装も仕直しする事とします。PTも分解し
  内部を清掃、絶縁の確認をしました。綿ぼこりが結構入っていました。
  まったくの新品にすると、この音質が消えてしまいそうなので、部品などは点検、測定をし
  清掃、磨き上げ、不備な所だけを交換することにしました。B電源電圧を下げて
  出力を少し下げる予定です。
   まずは、シャーシーの穴開けと塗装までは終わらせました。暫し乾燥させます。
  全体の写真、グチャグチャな内部、バラした状態の写真を上げておきます。


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     今夜の一曲。

      Gitlis Frtiz Kreisler Praeludium and Allegro

       

by artist-mi | 2012-09-24 18:15 | PCとステレオの話し | Comments(7)
Commented by akiba-echo at 2012-09-26 01:12
こんばんは。1970年ですか。バルブはともかくとして、コンデンサー類やVR類はまだ生きているのでしょうか。それにしても、最近の半導体ものは、たいして年数も経ていないのに突然プツンといきますね。集積している分、パーツの代わりが無くて、全体がぽしゃるのは、まったく哀しいことです。☆ゑ
Commented by artist-mi at 2012-09-27 09:16
akiiiba-echo さん、おはよう御座います。

 このアンプの運用はかなり頻繁にあったので、電解やオイルCは定期的に交換していたのが
 寿命を延ばした様です。分解清掃時、絶縁と容量を測定していますが、電解Cは交換したい
 ですね。なかなか新品の大型Cは手に入らなくなって来ています。国産の500V球級は全滅かな?
450V耐圧はまだ生産されていますね。TrやFETも生産中止品が増えていますし、昔のTr銘記の
 大型電解Cも全滅ですね。
Commented by CLAD at 2012-09-27 18:33 x
こんばんは。OPTが山水のSW30ですね。これの8kのものを
EL34の差動アンプに使いました。音はいいのですが、低域の
歪がやや多かったのが意外でした。6CA10はとてもよさそうですが、
球の代替がないのがまさに「タマに瑕」ですね。
Commented by artist-mi at 2012-09-29 09:02
CLADさん、おはよう御座います。秋らしくなりました。朝は10度程度に気温が低下
てしきました。

 OPTの選択は難しいものなんですね、当時はラックスやタムラのOPTがありましたが
 山水のはラックスよりパンチがあり明るい感じがありました。タムラは高価でしたし
 音に何か癖がありました。6CA10の最適負荷は5K程度なのですが、6.6Kを採用したのは
 歪みの低減の意味があります。
  この前、秋葉原のアムトランスで6CA10を見たのですが、かなり高価でした。
 ロシアあたりで再生産して貰いたい球です。
Commented by ODS at 2021-12-11 10:44 x
Youtubeからのメールにコメントが残っていましたのでリンク先から訪問させて頂いています。

同じようなアンプに愛着を持ってメンテナンスされていらっしゃるのですね。
私もまた、最近、昔を思い出しハンダゴテを持つようになりました。
私のアンプは放熱対策のためのシャーシーに穴を空けていないことや、まだ自然劣化が想定される部分の部品交換などまだ終了していない状態です。
これからも楽しみならがやって行こうと思っています。
有難うございました!!
Commented by Artist-mi at 2021-12-11 16:10
ODSさん、コメントありがとう御座います。

  拝見した50CA10ppのメインテナンス動画、50CA10への愛着が感じられ感慨が湧きました。
  今は50CA10はとても高価になってしまいましたね。100Vから点火できるのは有り難いです。
  最近、アムトランス(神田やぶそば隣り)で見たらペアで43000円もしていました。6CA10の
  方は26000円でした。50CA10と6CA10で作る時は随分迷った記憶があります。
  メインテナンスのため、段間の耐圧650V程度のコンデンサーを探しているのですが
  なかなか無いようです。400Vのモノは良いモノがあるのですが難しい様です。
  海神無線にはアキャラモノがありますがなかなか高価で手が出ません。

  更新を楽しみにしています。今となれば宝物ですね。

Commented by ODS at 2021-12-11 23:15 x
そうですか~ 
私はこのアンプを作成した時が、半導体に移行する時期であり、チョークトランスも欲しいのが手に入りませんでした。当時永久保存版として作成しようと考えて、予備も50CA-10が欲しかったのですが手に入らなくて、6CA-10の予備は作成時点で確保しています。
50CA-10の方がラックスマンのアンプで需要があるため現在は高額なのでしょうかね??
確かに平滑回路の高圧電解コンデンサも他メーカーは信頼性が低いですし、部品入手も難しくなってきているには確かだと思います。
有難うございました。


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