<   2016年 03月 ( 6 )   > この月の画像一覧

2016年 03月 30日
2016/03/30
 日記:

   Mono装置の試聴をずっとしておりました。

   
    メインのステレオ装置と比較して、少しダンピングが足りない(低音の締り不足、
   繊細感の不足)様な感じがMonoCDによっては認められました。ただSPレコードなどは
   これでも良い音にも思える所があり、けっこう悩みます。
    実際のソースは、やはり古い録音がどうしても多いので・・・・・。しかし
   小生の経験では、ちゃんと繊細な音が出るアンプの方がSPなどの再生でも得ることが
   多いのですね。SPも結構ちゃんと録音されていると思う事が多々あります。

    
    そんな訳で・・・・、
   対策としては、負帰還を掛けている12AX7傍の2Kオームの抵抗器を替えて音を聴き、
   好みの音を探りました。手持ちの関係から1.8Kオームにしました。つまり負帰還が
   少し増えた事になります・・・・、まだ何dBかは測定してませんが、1dBも増えない
   と思います、・・・・・・・・・・しかし、効果絶大。
   メインの装置と比較してもあまり見劣りしません。この1.8オームの抵抗はデールの
   NS-2Bです。きわめて良質ですが、私にはほんの少し鳴き?を感じる所があります。
   でも、ほとんど目立ちません。
   とは故、思ったより完成度が高く暫らくはこれで行けると確信する所となりました。
   めでたし、愛でたし。



     Mono装置で聴くMonoソースは極めて良質な再生音が皆しますが・・・、ステレオ
   装置を前提としてのMonoCDのなかには、変な音がするモノがある事実を知りました。
   それは、IMD MUSIC社のArebipe Recordのシリーズです。フィリッチャイのモーツァルト
   シューリヒトの国連コンサートなどのシリーズです。Mono装置で聴くとフラッターや
   ブレスの様な雑音が混ざり、ステレオ装置では雑音は聴こえませんでした。
   何かデジタル的な処理がされている様です。本来のMonoにして繰れればと思う事
   しきりです。

     
    モノ時代のクラシックの演奏は実に良いですね。
   1953年に録音された、バックハウスの皇帝などは、正統的な演奏ながら若々しく
   随所に即興的な試みもされており、クラウス・ウィーンが良くそれをバックフアップ
   しており感激しました。獅子王と言われる由縁が良くわかります。ステレオ盤では
   影すらみえませんが、こんな事に出会えるのもMono盤だからです。クラシックの
   レトリックやメタファーが大いに残っている時代だったのですね。
    それを考えると今は訳が判りません。美はミーメィシスだとすれば、現代それは
  それで良いのかもしれませんが、そう簡単には美は無いですね。


     今夜の一曲。

      Wilhelm Backhaus & Clemens Krauss Beethoven Piano Concerto No.5, Op.73

     
       










  


 
[PR]

by Artist-mi | 2016-03-30 16:23 | モノラル再生EL34monoなど | Comments(0)
2016年 03月 18日
2016/03/18
  日記:


    Mono再生装置の試聴を続けています。

   現状とても快調に音楽を聴いています。何がか? それは明確な定位に
   尽きると聴こえました。ステレオ装置でのモノラル再生は左右の耳に入って来る
   音が完全に同一とは生りえないわけです。それが無いので曖昧な響きが耳に
   来ないのですね。
    それは、装置の微妙な相違、スピーカーの差、部屋による音響的な差など・・・、
   まったく切りがないですね。Monoだとかなりその問題がクリヤー出来てしまいます。
   まぁー、当たり前なんですがね。

    例えば、エルマンが弾いたチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルト、
   1945年12月1日の実況放送のアセテート盤からのキングが出したMONOCD。
   ステレオ装置は雑音の内からかぼそいヴァイオリンがふらふらした感じで
   聴こえてきますが、Mono装置では、現在の録音と遜色なく自然に聴こえて
   きます。ディナーミシュやアーキュレーションが極めて自然で現実的な
   響きとなって聴こえます。エルマンの独特の色彩感のある大きな音と色気の
   あるボーイングが再現されてきました。
    このエルマンの独特の音は、ステレオ装置のモノラル再生では再生の微妙な
   差異に多大に影響されてしまっていると私は聴きました。Mono装置はとても
   明解な音像が出ます。残響などもそれなりに自然に生って聴こえましたので
   モノでは初めての感覚、ステレオでは出て来ない音でした。

    なお、このMono装置でステレオ録音の左右を足して再生しても正しくは
   モノラルとして再生はされません。ステレオの中心付近の音は3dBほど大きく
   なってしまうからです。プロ用の機器にはその位相を正す機種があります。 

 
      今夜の一曲。

      Mischa Elman - Tchaikovsky Concerto and Dvorák excerpts

       

          
    
[PR]

by Artist-mi | 2016-03-18 18:06 | モノラル再生EL34monoなど | Comments(8)
2016年 03月 15日
2016/03/15
 日記:


   昨年の秋、家内が小生の洋服ダンスの中を断捨離してくれました。
  
  20数年来着ていた夏のスーツ、流石にくたびれてしまいどうも持ちそうに
  ありません。袖口はスレ、襟も染みっぽい、ズボンのお尻、膝は生地が薄くなって、
  それにサイズがきつくなっています。
  お釈迦となりました。

  でも夏のスーツが無くなってしまいます。どおしょうか ? 暫し考えていました。
  無いと拙いしな・・・・・。 

  新規一転、新調するか・・・! でもちょっと痛い。吊るしでもと思っていたら
  家内曰く、「アーティストを自称する者が、構図が乱れた様な服ばかり着るな!」。

  小生もかなりカチっと来てしまい、「やりましょう」と、勢いです !!! 。
  確かに自分ではおのれの姿は見えないので、これを言われると自信がない。 


   型紙のある仕立て屋で一着作り、配達されて来ました。
  デザインは小生の好みを入れてかなり斬新に攻めたジャケットタイプのスーツです。
  細かい注文があり三か月掛かりましたが、良く此方の意図を表してくれています。
  仕立て屋さんには唯々感謝です。難しいかった所は全体のデザインの主張を上手く
  纏める感覚ですね。基本的にはナポリとミラノのスタイルをしています。
  ジャケットなのでポケットは総てアウトポケットで、しかもバルカポケットの
  作りになっています。腰ポケットもバルカです。フロントカットはラウンドなので
  そのカーブにポケットの形を対応させる注文です。その角度と配置は仕立て屋さんの
  経験と素晴らしい感覚の技に依っています。襟のゴージラインもラウンドさせる
  注文をだしました。これはとても難しく、ひと針づつ縫わないとならないそうです。
  袖付はシャツ仕様にするか聞かれましたが、普通のモノにしました。ここはミラノ的
  なのが好きなのです。ズボンの腰ポケットの蓋や上着の内ポケットの蓋も総てRを
  付けた形に統一してあります。ズボンの裾は少しモーニングカットにしました。
  マーベルトを付、止めボタンは三ケ所、真ん中のボタンは隠しです。ボタンは
  白蝶貝の染付です。
  生地はブルーのキッズモヘアとメリノウール、ヨークシャーのスタンドイーブン製。
  目付きは330g 裏は大見返しにしました。内ポケット類はなるべく少なくしています。
  肩パットは無し、芯は極力入れなくても良い作りになっています。裏地は白のタフタ。
  所謂、ジャッカカミーチャです。

   しばらくは此れで安心出来ます。仕立て屋さんにはたいへんご苦労かけましたが、
  丁寧なモノ作りに希望が持てて、明るい心地がしています。

  
  仕立て屋さんが完成を知らせる写真を送ってくれたので上げておきます。

   
f0080162_204662.jpg



     今夜の一曲。

     Dulce Pontes - Canção do Mar

     



 
   
[PR]

by Artist-mi | 2016-03-15 20:50 | Comments(2)
2016年 03月 09日
2016/03/09
  日記:

   Monoアンプの製作の続きです。

    無帰還時の利得(ゲイン)を測るため、ファンクション・ジェネレーター、
   デジタルテスター、8オームの少し大きい無誘導の負荷抵抗、デジタルの
   オッシロ、それらを結線するプローブなどを用意しました。

    さて、1KHzの正弦波を入れてオッシロで見ると波形が太いのです。これ・・、
   本来の信号の上に何か乗ってしまっていますね。
   何処か発振している可能性が大です。
   その発振波を撮りましたのでのせて置きます。124.4-6KHz位の所です。

f0080162_18163173.jpg


      
    疑うとすれば、先ずはLM317Tの発振でしょう。このICの発振は始めてでした。
   これは数社で製造されていますので、手持ちから別の製作所製を持ってきて
   交換してみましたが、効果なしです。
   LM317Tのマニュアルを見ると、こう云う場合の対処方法の記載があります。

    マニュアルです。 http://www.tij.co.jp/jp/lit/ds/symlink/lm117.pdf
   8ページあたりです。

   0.01μFをLM317TのINとadj端子の間に挿入して対処しました。もっと大きい値
   から徐々に小さくしてこの値にしました。小さい方が良いと思いました。
   結果、無信号状態を回復出来ました。

f0080162_1818533.jpg


     
     ゲインの測定結果。
       
      無負帰還時。 利得は13.712倍 デシベルですと22.74dB

      負帰還時。  8.341倍  18.42dBとなり、帰還量は4.32dBでした。

     電子電圧計を追加して再生周波数特性もざっととりました。0.5W 2W時。(10日に再測定)。

f0080162_1727316.jpg



    次に、off-on法によるDFを測りました。結果は4.0程度、100Hzでも大差なしです。
    S/N比は測りませんでした。何しろスピーカーに耳を近かずけても何も聴こえないので。
    最大出力値は1KHz サインカーブ 8オーム負荷でPK-PK 19.20V 5.77W程度でした。
    少しOPTの通過損失が大き目かも知れません。

    オッシロの最終再生波形を上げておきます。

       1. 10KHz 方形波 PK-PK 6V 8オーム負荷。
                  

f0080162_18194754.jpg



       2. 10KHz 方形波 PK-PK 6V 0.22μF+8Ω負荷。

f0080162_18201365.jpg


       3. 100Hz 方形波 PK-PK 6V 8オーム負荷。
                   小型としては、なかなかのモノですね。

f0080162_18204111.jpg


     おいおい細かい測定をとも・・・・。
    Monoでいろいろ聴いています。ステレオ装置でMonoを聴くよりしっかりした音で
    聴きやすいです。アンサンブルが明確に聴こえますが、ステレオの定位の良い音と
    何か共通する所があります、ちょっと不思議。低弦やティンパニーが特に自然です。
    Monoソースはやはり純粋にMonoの再生装置で聴いた方がとても良いですね。

    ベゼルネットワークのコンデンサーの値を0.1μFに改めました。少し高い音の荒れを
    抑える為です。使用した春日のKA-8-54p出力トランスはかなり頑張ってくれます。
    家庭での低域再生には十分応えてくれました。


    最後にシャーシー内部の全体の写真を上げておきます。クリックすると少し大きくなります。

f0080162_18211736.jpg



      
        今夜の一曲。

         Ennio Morricone - Once Upon a Time in the West

          


       
             
     
[PR]

by Artist-mi | 2016-03-09 18:22 | モノラル再生EL34monoなど | Comments(4)
2016年 03月 06日
2016/03/06
  日記:

   Monoアンプの製作の続きです。
  
    続いて初段へ。 その前にアースライン関係の配線を先にします。 
   入力端子のマイナス(外側)から、スピーカー端子のマイナス側、初段ソケットの
   右側のアース端子を20番の黒のコードで結線します。シャーシーアースは入力端子の
   マイナス側で落としています。テスターの抵抗レンジでシャーシーと各アース端子の
   導通を確かめておきます。無鉛ハンダは溶けが悪いのでしっかり付けてない所は一回り
   大き目のハンダ鏝を使って再ハンダ付けをします。

    いよいよ12AX7周りを作ります。右下の端子の-Cから定電流ダイオードを上側のカソード
   3番端子に結びます。3番は下側の8番へと結線します。
    定電流ダイオード(CRD)は1.1mAのモノ(石塚電子、E102)です。この規格は守って下さい。
   3V以上の電圧のある電池と1Kオームの正確な値の抵抗、CRDを直列につなげて、1KΩの
   両端電圧が1Vから1.1VになるCRDを選別して使います。 しかし、かなりのCRDがロスに
   なってしまいますので多目に現品を用意しないとなりません。
   CRDはマークのある側を-Cに結線します。

    次に入力の負荷抵抗を取り付けます。実体図では入力端子の所でしたが、ソケット周りに
   場所を変更しました。47KΩから56KΩ1/2W RD14Aにかえました。東京光音電波のRDカーボンが
   少し残っていたのでこれを使いました。 240KもRD14Aにしました。

    さて、実体図のとおり12AX7のカソードどおしを配線しましたが、ソケットのセンターピンが
   邪魔して、かなり山なりに高くなってしまい・・・・・・。ココは短い方が良いので、いっそ
   センターピンを抜いて1.2mmの単線で行く事にしました。センターピンはラジオペンチで
   パイプの巻きを細くする様にして、径をほそく減らし抜いてしまいます。

    X7のプレート負荷の240KΩ、二つは図ではB2をソケットの両側に設け配線する様になって
   おりますが、B2を二つ設けると、その端子を繋ぐ配線がループを長くしてしまうのに気付き
   右のB2端子から二つの240KΩへ直接結ぶ方がより短くて宜しいので変更する事にしました。
   ここはかなりゴチャゴチャな感じになっていますね。

    
f0080162_20304591.jpg



    次に初段と出力段を結ぶ結合コンデンサーを付けます。
   このコンデンサーはASC(アメリカ指月カンパニー、もとTRW)のX363 400V DC耐圧を
   使いました。私としては信頼性が高く、トラブルに遭った事もなく、音色も癖がなく
   リアルで、とても気に入っています。

    初段側のハンダ付け場所は240Kのリード線に直接付けました。RD14A型の抵抗のリード線
   は0.9mm径でかなり強度があるので、この方法にしました。本来なら×なのでしょうが、
   配線の距離も近くなりOKとしました。1/2Wの金属皮膜抵抗などはリード線が細いので
   やらない方が良いでしょう。

    
f0080162_20312758.jpg




   のこりの箇所の配線をします。

    負帰還(NF)の配線をします。8オームの出力端子から初段下側の2KΩのラグ端子へ
   行きます。茶色の20番を使用、傍のアース線に沿わせて下さい。
   2Kの片側のリード線はこの段階ではまだ付けません。(つまり無帰還の状態と云う事です)。

    出力端子のアース(0)と8Ω間にベゼル・ネットワーク、18Ω(REY 1W)と直列に0.047μFを
   取り付けます。
   これで一応主な配線は終りです。電圧をチェックしてから音出しします。

    
f0080162_2032794.jpg



    電圧と云っても初段を確かめる訳です。+Bを先ずは計ります。
   +B=287V、12AX7のプレート上側は、141.6V 下側は 135.6Vでした。ちょっと低いかな・・。

   電源部の5.1Kオームを手持ちの2.2KΩに変更、少しだけ高くしました。
   プレート上側 144.9V 下側 140.7V 共通カソードが1.19Vです。これで今はOK。



    ラインに入れて電源SWをONします。どうにか大丈夫の様です。
    
    でもほんの少しだけスピーカーよりハム音が・・・・・・・・・!
        変ですね・・・・・・・・・!

    ヒーターのアースを忘れておりました、トホホ・・・・・。
    スピーカーから離れれば聞こえない位なので、アースを配線し、NFをかければ
    問題ないでしょう。
    CDを二枚程試聴してみました。良い感じの音です。
    LEDの光量が少なく、シャーシー内なのでとても目立ちません。場所を前の方に
    移す事にしました。
    忘れていた、ヒーターのアースも取りました。
    DCバランスを再調整、(あまり動いていませんでした)してから、4.7Ωの検出抵抗を
    取り払いました。配線を本止めします。


    再度ラインにいれました。
    ハム音はゼロ、まったく無音です。まだNFはかけていないのですが。
    MonoCDを試聴しています。

      Monoの音に合っている音がしています。少しドンシャリ、ffでは歪も感じ荒々しい
      音です。音像がスピーカーの前に出てきています。音色は特に感じません。


    期待出来そうなアンプですが、これからの調整がまだまだあります。
    
    次は無帰還時のゲインを計ります。



      今夜の一曲。先ず試聴に使った曲です。SPですが管が綺麗です。

       Beethoven Symphony No 6 1st mvt London Philharmonic Erich Kleiber

                    
  



      
      
     
[PR]

by Artist-mi | 2016-03-06 20:37 | モノラル再生EL34monoなど | Comments(0)
2016年 03月 04日
2016/03/04
  日記:

   Monoアンプの製作を続けています。

    今回は出力段の製作です、出力段はこのアンプの場合0.22マイクロFの片側のリード線から
   EL34の二本の真空管、出力トランスの二次側 8オーム端子までです。
   回路図実体図の通りに組み立てて行きます。この回路は差動回路によりますので信号は
   これらの中を回り、外(電源回路)には出てきません。上手く作動させるには、その周りを
   短くするのがコツですね。EL34のプレートから出力トランスの一次側コイル、もう一方の
   EL34のプレートを通り、カソードから出てもう一方のEL34のカソードへ戻っていく
   ループのことです。球の熱の事もあり、なかなか短くは出来にくいのですが、いろいろ
   考えて下さい。これらの配線は短く、太くが重要になります。今回はAGW20番手のコードを
   使います。ハンダもココは無鉛ハンダを使いましょう。有鉛のモノより電気抵抗がとても
   少ない利点があります。鉛は電気抵抗が大きいですから。コードの耐圧は600Vのモノです。

   この差動回路を理屈どおり動かすには、二本のEL34、回路図の上の球と下の球を同じに
   動作させる事が必要です。でも全く同じに動かすのは至難の業なのですね。トランスの
   巻き線自体、上と下とでは線材の長さも違いますし、巻きの回数も巻く場所が違うので
   いろいろ調整しているはずです。球個体の差もあります。ただ定電流差動回路はプッシプル
   回路と異なり、上下の球は一体の定電流動作で、平衝な増幅をし、出力トランスは
   インピーダンスの変換器として動き、逆相の合成器として機能はしていませんので
   かなり有利なのですが。球を同じ様に動作させておけば歪や出力では有利なので、二本の
   EL34のバイアス値を調整します。実際には回路図の5Kオームのヴォリュームを動かして
   調整します。所謂DCバランスを取ると言う事ですね。10Kオームを通り黄色のコード(-C)
   につなぎます。
    ヴォリュームはコスモス製の16mm径、密閉型のモノです。ベーク板上に作られたカバーの
   無い簡単なモノは継時変化に弱い様で使わない方が良いと思います。ラックスの市販品で
   これを用いた商品があり、かなり故障原因となっていたとWeb上にリポートがありました。
   経験的に密閉の方が痛みは少ない様でした。

   バランスを取る時は、カソードとLE317Tのinの間、上下に二ケ所小さく正確な値の抵抗を
   入れて、球のソケットの両8番間の電圧の差を0Vに成るよう調整します。この抵抗は4.7オーム
   1%誤差のモノを使いました。実測値を確かめて同じ値のモノを選抜しておきます。

   音質的にはこの抵抗は削除したいので、後で取り除ける様に0Vにした時の出力トランスの
   P1、P2間にアナログテスターの電流測定ポジションでどの位の電流値になっているか記録して
   おくと4.7オームを取ったあとも、バランスを確かめる手立てとなります。ここの配線は
   あくまで仮と云う事ですね。球の電流は点火始めは変化も大きいですし、継時変化もあり
   あすので、時々確かめるのが良いでしょう。ただ微妙な値を追求する必要はありません。
   アンバランスが1mAより小さければ十分ですよ。上手くバランスしない時は上下の球を
   入れ替えたり、他の球を確かめて下さい。全部が組みあがった所で入力をショートさせて
   再度バランスをとります。

    LE317Tは絶縁シートをかいしてプラの絶縁ワッシャーを通してビス止めします。
   放熱グリスの使用も良しとします。取り付けフランジと放熱板の導通が遮断出来ている事を
   テスターで確かめておいて下さい。このICは結構発振し易いとの記事をみますので、配線は
   短めにします。100オームで負荷を振り分けているので発熱そのものは大丈夫でしょう。
   ICの端子なども短めにカットしますが、ハンダがはがれ易い所なので少しからげます。

    EL34の五番端子の所へ付く2Kオームの抵抗は局部発振を防止する為で、なるべく
   端子へ短く付けなければなりません。ただ経験的にはあまり効かない様に思えます。
   2Kから3.3K位に増やすのも方法ですが、初段12AX7のカソード周りと負帰還抵抗の配線を
   短めにした方が効いてくる様に思います。グリッドの帰還抵抗は470Kですが、330Kの方が
   幾らか安定度が上がりますが、実際効果の程は・・・? この辺もリード線は短めにして
   おきましょう。

   
    1. 先ずはEL34のプレートと出力トランス(OPT)の一次側周りの配線をします。
     EL34のプレート(3番端子)とスクリーングリッド(4番端子)間の100オーム1Wの
     抵抗をハンダ付けします。この端子は球の挿入時中のピンがフリーに動かないと
     拙いので、ある程度余裕がある様にハンダ付けします。ハンダを多く盛って
     ソケットのベースに触れ動き辛くならないように注意します。しかもこの抵抗は
     端子に近い必要があります。球の発熱も大きいので、この抵抗はかなり熱くなります
     のでソケット本体に触れない様にします。1Wとスペックオバーなのは、熱のためです。

        
      OPTの一次側のリード線はラグ板の端子に止めます。中古トランスの流用なので
     黒のリード線の長さが短かい状態でしたので、1.2mmのスズびき単線で補っています。
     P1とP2は少し余裕を持たせていますが、負帰還をかけた時、正負が逆になってしまった時
     ココでP1、P2を反転させる事を考えての処置です。正しくかかれば短くしてしまって良い
     です。球プレートとのP1、P2間の配線は赤色のAWG20番を使います。今回は手持ちの赤が
     ないので白で代用しました。

    
f0080162_14524211.jpg



    2. 次にEL34のカソード周りを配線します。実体図の通りですが、DCバランス検出用の
     4.7オームの抵抗を仮付けする所が図とは違います。配線材はAWG20番の青色にしました。


     ソケットの8番はカソード、1番はサプレッサグリッドです。今回は8番.1番は連結させます。
     これは、EL34の特長で、普通のビーム管(6L6、KT88など)や五極管はガラス管の中で
     結線されているモノが多いのですが、EL34は内部接続されていませんので御注意下さい。
     短い1.2mm径の裸線で動きを確保できる様にハンダ付けしました。

        
     LM317T周りの配線をします。バイアス電圧を制御する15オーム1Wのアース側の配線は
     実体図と違い、短くしてみました。LM317Tの三本の端子は酸化皮膜で白っぽくなって
     いますので、ニッパーの刃で軽くしごいて光らせて、ハンダのりが良い様にして置きます。
     inとoutの端子は短めにカットした方が良いでしょう。100オームは発熱しますので
     シャーシーの上側(ひっくり返しているので底側)の方に配置しましょう。IC周りの
     ハンダ付けは放熱クリップを使用します。

     
f0080162_14532690.jpg



    3. DCバランス調整用の5KΩBカーブのヴォリューム(VR)は16mm径のモノを使いましたが
     三つの端子間隔が狭かったので24mm径のモノの方が作り易いと思いました。失敗でした。

     -Cの配線は実体図とは異なりOPTの側を回る様にいたしました。
     
     余ったラグ板の端子もニッパーでカットしておきました。

     470kΩから5KΩとVRの配線が少し長くなってしまった事に気付きました。もう少し
     気の利いた配線にしたかったのですが・・・・・・・・!

      
    4. 一応、出力段の配線が終わった所で、配線間違いや忘れ、コンデンサーの極性間違い
     などが無いか確かめます。

      通電のチェックをします。スイッチをONにし、直ぐにOffします。B電圧(トランス一次側の
     中点、黒色の所で良いでしょう)。とアース線 (最後のブロックコンデンサーのマイナス側)
     の電圧をテスターのDCVレンジで測りたいのです。大まかに350V前後になっているはずです。
     電圧はゆっくり下がるはずです。まだ球も挿していないので、高くてもOKです。

      球を総て挿してON、LM317Tのout-adjst間(15Ω端子の両側)の電圧を測ります。1.2V前後
     あれば正常です。そうでない場合は配線違いやIC自体の破損、ショートが疑われます。
     ついでバイアス電圧のチェックです。アースとカソード(8番)間の電圧を測ります。概ね
     23V前後と云う所でしょう。プレート電圧(3番)は330V位でしょうか。これらは後で再調整を
     します。 
                                    
       
    5. 次に出力管のバイアス値を調整します。
     両EL34の8番端子間の電圧値の差を0Vに近ずける様に5KΩのヴォリュームで調整します。
     完全には0にはならず、かなりふら付いた値で変化しますので概ねで宜しいのです。
     
     これで、出力段はOKとなります。

     写真を上げて置きます。バイアス値を測っている所です。

      
f0080162_14542434.jpg


    6. OKと成りましたので、各電圧をゆっくり測ってみました。
     電源トランス二次側のAC 0-250V端子で行くと+B電圧が334.4V、バイアス値が23.3Vに
     なっていました。予定では300Vアンダーを考えていましたので、低くしたいですね。
     AC 0-220Vに変更しました。電源トランスの電圧値の設定は私には難しく上手くなかなか
     行きません。流用品なので、前作では115mA位を流していたので、今回85mAでは
     高くなっても、そう上がらないと思ったのですが・・・・・・・・・・・・・!

      AC 220Vの+B 284.5V程度 ヒードアップ中の最大電圧値は314V位、
      EL34 V1 プレート電圧値が、283V V2 が 282V程度。
      バイアス値は V1が18.9V V2が18.7V 二本トータルで84mA流れています。
      いろいろロスもみて、Ep=270V Eg=20V Zp=8K 42mA でロードラインを引いて
      みました。余裕十二分と云う所で、最大出力は7W弱位でしょう。出力トランスの
      通過損失もあるので6Wと考えています。


     
f0080162_10444487.jpg



    目的としてはOKと云う所でしょう。 赤色のLEDは470Ωを通してみましたが少し暗めでした。

    次に、初段部の配線に進みます。




        今夜の一曲。

          Maurice Ravel - Bolero  振付はベジャール、てな事はないか !


           


    
        
[PR]

by Artist-mi | 2016-03-04 15:07 | モノラル再生EL34monoなど | Comments(0)