日記:
SiCショットキーバリアダイオードの続きをしておりました。
6V6ULppアンプをSiCに交換し、とても好調でしたので、Mono用のEL34pp差動アンプと
夏用の12BH7AppアンプのパワーダイオードをSiCのダイオードに交換しました。
EL34ppの方は600V5A仕様のSCS106AGCをブリッジで使いました。
アイドリングには数時間かかりましたが、概ね音質が似た感じになっております。勿論
CR類は同じ様な方向の音のモノを使っていますのでそうなるのでしょうが、EL34ppは
デールの無誘導巻き線抵抗を主に使用していますし、12BH7Appは東京光音電波のRD14A
などを使用しています。6V6ULppはビィシーのZ201が主です。SiCダィオードを使うと
この三台は非常に癖が無くなり、ノイズ感が少なくなり、楽器の音色が良く出ていて
皆、ライブ録音の様な自然な感じの音を聴かせる様になっています。勿論、例えば
デールを使ったアンプの音はデールの巻き線の特長であり低音のダイナミックさや
少し煌びやかな高音は感じられるのですが、自然な感じの音がその特徴を上回って
出てくるので、さして個性が再生の邪魔をしない様に聴こえるのです。
このSiCダィオードにしたMonoアンプの方も、SPレコードの再生などをすると、ライブ感が
良く出て、ちょっといわゆるSPレコードの音とは違って聴こえます。むしろLPの音に
かなり近いモノとなりました。
また、出力の小さい夏用12BH7Appもその非力さを感じさせないしっかりした音を聴かせて
くれました。
SiCダィオード自体の音色もあるのでしょうが、そう顕著なモノは無く初めにアンプを
組む時に採用して置き、CR類を選んでいった方が自分の狙う音に早く行き着くと
思われ費用対効果は抜群です。
今夜の一曲。
Mendelssohn: Das Märchen von der schönen Melusine ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Paavo Järvi