53. アクリル絵具を使って。
アクリル絵具で周囲の装飾を塗ります。今回、装飾部はかなり
効果を持つと思われます。色は明るいイエローとしました。
(ジェッソとカドミュウムイエローライトを混色)
使用した用具。
アクリル絵具:雑感。
アクリル絵具はボディーが(練り合わせ材)合成樹脂の重合体
(ポリマー)に、染料、顔料、その他を混ぜ合わせたモノで、溶剤は
水です。耐候性、耐光性が良く、安価です。
一番の特長は乾きが素早いという事です。しかもカチカチに堅く
はなりません。
すぐに乾燥してしまうので、パレットがわりのお皿に、たびたび水
を霧吹きで吹いてやったり、ラップフィルムでお皿に蓋をしてやる
必要があります。筆も使ったら直ぐに水入れで洗ってしまいます。
いろいろなメディュムも市販されていますので、それを使えば、
盛り上げや張り付けも自由自在です。
油絵具との混用は絶対不可です。剥がれてしまいます。同様に
油絵用のキャンバスも使用できません。脱脂処理すればどうにか
使えますが、お奨めできません。下塗りが必要な時は、ジェッソ、
フラッシュなどを、お奨めします。
一寸、気になるのは、色調の変化です。塗ったはじめのうちは
色調が少し沈み、水の蒸発によって透明性が上がり、明るい本来
の色調になります。わずかな変化ですが、注意が必要です。
仕上げニスが必要な時は、アクリルニスの精油溶きのモノを使っ
ています。
制作では、一般的なおつゆ(うす溶き)で粗描し(水のみでなく、
アクリルのメディウムを少し入れる事。) 厚塗りは仕上げて゜おこ
なう様な油彩と同様の方法で良いと思いますが、乾燥が早い事を
頭に入れておいて下さい。筆使いは素早く、返し筆は控えめにし
て下さい。