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2010年 01月 02日
2010/01/02
 AMP-1キット、その9。

    朝方はかなり寒く、時々起きてしまいました。気温自体はそれ程ではないのに北風がやけに強く
   部屋が直ぐに冷えてきました。暖房を効かせるのですが部屋が乾燥して来ます。

   昼間は箱根駅伝を見て過ごしました、これはお正月の楽しみです。神奈川に居た時は良く見に
   出かけておりました。今年は山登りの柏原竜二選手は凄かったですね、これからも楽しみです。

   夕方からアンプの組立の続きをしていました。スムーズに組み立てが終わったと思ったら、ミスをしました。
   組立て電圧の測定をしたら、出力管の電圧配分が少しおかしいのです。左右のプレート電圧の差が少し多く
   カソード電圧がちょっと高いのです。球のバラつきかと思っていましたが、一応ラインに入れ、音を入れてみると
   右チャンネルが歪んで感度も低く、バズ音も出ています。しばらく考えましたが、どうも配線をミスした様です。
   内部をじっと睨むと、出力管のプレートとコントロール・グリッドを逆に配線してあるのを見つけました。
   ソケットの配置が180度反対にしたので見逃してしまった様です。早速訂正しラインに入れて音を聴いて
   みると、無帰還の五極管であるにしても、かなりまともな音がしています。あとハム音が出ています、これは
   交流点火なので出て当たり前です。5番ピンを接地していましたが、4番ピンに接地を変更してみました。
   これはかなり効果がありましたが、まだ少しハム音が残っています。一応、8オームの無誘導抵抗をつなぎ
   入力をショートにして、雑音電圧を測定すると、Lチャンが1.47mV前後、Rチャンが0.83mV前後と
   なっています。その後マルチループの負帰還を20dB程掛けてみましたが、あまり下がらずヒーターからの
   漏曳電流の影響が強いようです。片側接地を中点接地にしたり、ヒーター・バイアスを試してみようと
   思っています。現状ではアナログ信号では目立たないのですが、デジタル信号だと苦しいです。
   D.Fはオフ・オン法で3.1程度で少しアンダーです。
    
   内部の配線状態を上げておきます。15cm×20cmの大きさ、深さは4cmでかなりコンパクトです、
   部品は手持ちのモノを使ったのでかなり大きいモノもあり、ぎっしりと詰まっていますが、ソケット周りは
   少し空いています。大きい抵抗は上方に、D、コンデンサーは出来るだけ下側に配置しています。これは
   熱への配慮です。大きいセメント抵抗もそうで上方になるようします。(シャシーを裏返すと上下は逆です)。
   VR周りはもう少し上手く配置したいところです。コンデンサーなどは一般品などを使いました、これは
   今回はこだわっていません、ただ、鉄製品はなるべく排除しています、抵抗のキャップなどは真鍮製を
   選んでいます、また出力端子のナットなども真鍮製にしています。鉄は気にならない方もいらっしゃるのですが
   私は好みではありません。

   現状の電圧測定値を上げておきます。電源トランスのB電源容量を60mA程度に抑えるのが使用条件
   なのが難しかったです。スクリーン・グリッド電流はGEのマニュアルから2~4mAとしています。(本当は
   測るのが面倒なので・・・・)。

     6AQ5  プレート電圧 L.171.1V   R.171.4V
            カソード電圧 L. 7.72V    R. 7.78V
            G2電圧    L.175.9V   R. 175.9V

           プレート電流  L. 28.6mA   R. 28.8mA

     6AU6   プレート電圧 L. 110.7V   R. 98.9V   U6は数本試してみましたがバラツキがあります。
            カソード電圧  L. 2.05V    R. 2.18V

                                      AC.102.0V  DMMで無信号時の値です。

    しばらく、聴いて調子を見てからハム退治と測定、細かい調整をしたいと思いますが、バルボルが故障で
    限界があり・・・・・。試聴からNFを17dBに減らしてみています。これは低音のバランスからです、今の所
    かなりバランスした自然な音が聞こえていますが、2W弱の出力ではと思ったらかなり大きい音でも汚れて
    こないのは不思議で、本当に音質は難しいです。(アースの引き回し方は後で変えています、久しぶりの
    製作でスマートな配線に到達するのに手間が掛かりました)。

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by artist-mi | 2010-01-02 21:34 | 小アンプ AM-1改造編 | Comments(4)
Commented by CLAD at 2010-01-03 01:08 x
明けましておめでとうございます。
珍しく中身を公開されていますが、確かにこれは狭くてなかなか大変そうです!
ハム退治ももう一息ですね。
Commented by artist-mi at 2010-01-03 11:15
CLADさん、本年も宜しく、元気で過ごしましょう。
 一からの製作は15年ぶりなんで、感が無くなってしまった様です。ハムで
 ミスるなど情けない始末。

 狭い件ですが、大型のCなど両チャンネル兼用で良いのですが、欲張って
 各増幅段の信号ループを短縮化しようなどと思ったり、電解Cが小型化した
 ので安易に行けそうに見たりしたのが・・・・。
 配線コードも24番の手持ちがすっかり無く、探し出したのが22番しかなく
 ずいぶん不細工になってしまいました。一から部品を選べば良いのですが
 まぁー、三箇日の気晴らしなのでご容赦下さい。

 それにしても久しぶりのハンダ鏝使いは楽しいです。
Commented by kawazukiyoshi at 2010-01-03 11:30
あけましておめでとうございます。
孫たちに振り回されて少し疲れ気味の年明けです。
2009年はいろいろなことがありすぎて整理しきれないままです。
何を残せたかといつも考えるのですが
まともなものがないのに心胆寒しというところです。
元気が出ると勧められて金髪水晶のブレスレットをしましたが
効き目があるかどうか」は心しだいだそうです。
今年もよろしくお願いいたします。
そして
今日もスマイル
Commented by artist-mi at 2010-01-04 11:14
kawazukiyoshiさん、新年おめでとう御座います。
 楽しいお正月をお迎えのご様子、伝わってきます。
 わたくしも、あと何を作るか考えてしまいます、がんばります。
 「金髪水晶」とは、初めて聞きました、心しだいとはいい得手妙ですね。
 全く心の持ちようですが、凡くらな私にはどう持つか思案ばかりで過ぎ
 てしまいます。この社会も大衆操作をしていますし、心しなければなり
 ません。


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