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2017年 09月 16日
2017/09/16
 日記:

   宇野浩二の「思い川」のあと、「軍艦行進曲」「続軍艦行進曲」を読んでみました。

    軍港行進曲(1927年)

     1916年(大正5年)に浩二が伊沢きみ子と出会ってから、きみ子の足抜けの手伝いや
    彼女との別れ、そして1919年(大正8年)にきみ子が自殺するまでを描いている。
    きみ子が芸者に身売りした横須賀が主な舞台で、当時軍港だった横須賀の情景やそこで
    出会う海軍軍人との交流が印象的である。(ウィキぺディアより)。

   気になるのはやはり時代の差を痛切に感じる。主人公の彼女にたいする態度が今の
  時代からすると、あまりにも身勝手に思える。戦前だからそんな世の中だったのは
  想像がつくが狡い感じがして不快な所がある。思えば悲しい時代であったのだ。
  そこに作者、宇野浩二の「照れ」も滲んでいて何とも悲しくみじめな感じがする。
  この惨め感は子供の頃、かなり日常にあったのを思いだした。

  文章の構造はなかなか対比があって素晴らしい。終わり方が突然来て見事で、余韻が
  上手く残る。言葉の扱いも丁寧で美しくもある。


     宇野浩二「でたらめ経」松尾智昭の語り芝居

     


    
     久しぶりのデジタルタブローの練習を上げます。題を付ければ「夜間飛行」。


     
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by Artist-mi | 2017-09-16 18:04 | Comments(0)


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